今年の勉強の一つとして月1回受講しているのが「緩和ケアのための教養と哲学」講座

はしづめりなさんが主宰をされている「あしなてな」で開催されています。
まだ半分も終わっていないですが、すでに「終わって欲しくない」講座になっております。

高齢者と接する機会が増え、順番を考えると必然的に「最期の時」を共に過ごすことが増えました。まだまだ介護経験の未熟な私としては、答えのないこの時をどのように接することが良いのかとても難しく感じます。
様々な視点から緩和ケアという状況について、考え、シェアすることで何とも言えない「安心感」を感じ、一辺倒でない価値を分かちあえる喜びでいつも幸せな気持ちで終わる講座です。

全てが府に落ちた

今回、仏教的思想の中での「緩和ケア」という視点を学んだ時に、緩和ケア以外の点でも「そうそう、やっぱりそうだ。それで良かったんだ」と思うことがたくさんあり、しっくりと心に響いてきました。

その一つが「白か黒が全て」ではないという考えであること。
その他の部分がとても多いということ。
それこそが、寛容であること。

私が、日々なんとなく感じている違和感というか、言葉に表せないモヤッとしたところがありました。

例えば、アロマのレッスンでのこと。

「どの成分から、この作用が出てくるんですか?」

特に最初は成分から読み取る練習を繰り返していくので、一生懸命見ていると「???」だらけになります。たくさんの香りに出会い、使い、経験を重ねていくと、成分では語れない部分がたくさんあることに気付きます。

はっきりした答えが欲しい。そりゃそうです、成分から読み取る方法を学んでるんだから。
ですが、「成分」を知ってるから成分では語れない部分がある事を、楽しんで欲しい。
白と黒の答えだけじゃなくてグレーがたくさんあるんだよ〜ってのが、自然だから。

そのグレーの心地よさをうまく伝えきれない自分がいけないんですけどね。。。

コロナが流行り出した時にも違和感をずっと感じていました。

過剰な消毒で、コロナをやっつければ良いとする風潮

歴史に残るほどの事象が起こっている事実を前に、誰も真実が分からなかったのでそうなるのも無理はないとも、思います。
未知数のウィルスは恐いです。

もちろん、ある程度死滅させるというのも必要かなと思います。

ですが、全部殺せば終わる。白黒はっきりさせるというのは、とても難しいのではなかろうか。そもそも、ウィルスの方がずっと長く地球にいるわけだし、私たちはずっと「共存」というグレーの中でお互いに生きてきたはず・・・。人間に備わる免疫機能は「共存」のために身についてきたものですし。

明け方までゲーム、添加物の多い食事、運動不足、ストレスの多い生活。
そこを見直さずして、消毒しまくる。全てウィルスが悪い。白か黒か。
そんな考えをする人間の方に怖さを感じてしまうのです。

だんだんと理解が深まってきたコロナに対して「共存」の意識が高まってきました。
今は、全ての人が全く同じケアを必要とするのだろうか。そんな風に思うのです。

二次的感染もありますし、どこまでしたらいいのかは分かりません。
私は高齢者施設に出入りするので、コロナに対してとても弱い人たちと接する機会が多いので、彼らへの媒介にならないように気をつけるように、やる事は徹底しています。

第3波と呼ばれる波がきている今。医療現場を含め、大変な状況になっている方も多いでしょう。様々な立場の様々な意見があるのが当然であり、そのグレーを受け入れ共に考える。
答えは一つではないところ、共に助け合う事。グレーがたくさんあるのが自然ですから。

この世はほぼグレー

私は全てに寛容かと言ったら、そんなわけないですね。
夫には、特にあれこれ言ってます。

100しなくてもいいんですよ、本当は。したいだけすればいい。
その部分を、判断できる本人に任せればいい。

ビジネスの世界でも、特に起業した人たちの間では「やる」か「やらないか」という言葉は当たり前のように出てきて、やった方がもちろん良い。やるなら全力でやろう。
結果を出したいなら、やらないとならない事はたくさんあって、やった方が良いです。
白黒はっきりした方が良いかもしれない時もあるけれど、やっぱり人それぞれのペースだったり、目標だったり、順番だったり。

私自身は、ビジネスでも白黒、グレーを混在させているなって気付きました。
だから、ビジネスで儲けが出ないんだ。結果が出ないんだ。と思われるかもしれません。
まあ、でも一方で常に白黒つけたがる苦しさはいらないと思ってるので、ちょうど良い楽しく心地よい部分でやっているので、良いのです。

白か黒かの方が、一見すっきりするように思うかもしれないですが、自分じゃどうにもできないところのグレーを受け入れられた時、とても楽になるんじゃないかなって思います。

私の考え方は、比較的「マイノリティ」な事が多い気がしてます。
でも、このグレーっていう部分を理解すると、全てが府に落ち、まあそれでもいいか。
という寛容の中に、包まれる心地よさがますます深くなるのです。

そう、全てがたいした問題ではなくなってくるような・・・

*あくまで個人的見解です。そして私の意見はマイノリティです。。。

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